アイル・ビー・バック

映画「ターミネーター ニューフェイト」を観てきました。ファンサービスに溢れていて、T-800(シュワちゃん)は言うまでもなく、老いたサラ・コナーが登場。そして、シリーズの名台詞”I’ll be back.”も飛び出します。

この”I’ll be back.”、日常の場面では「ちょっとそこまで行って、帰って来まっせ」というくらいのニュアンスで使われている表現です。だけど、ターミネーターの「ちょっとそこまで」はとんでもない。

初代「ターミネーター」では、警察署でシュワちゃんが「すぐ戻る」って言ったあと、トラックごと突っ込んできます。とんでもない奴です。第一作目は悪いやつでした。

彼が味方になる「ターミネーター2」では、”I’ll be back.”のあと、追っかけてくる警官隊を一瞬で片付けて仲間たちのところに戻っていきました。死者を出さずに一掃、というプロっぷりです。

「ターミネーター ジェネシス」ではより過激化し、”I’ll be back.”を言うやいなや、ヘリから飛び降りていました(字幕も確か「アイル・ビー・バック」だった。訳してねええ)

今回の「ニューフェイト」では、ある人物が”I won’t be back.”と言います。「戻るつもりはない(死ぬ覚悟だ)」という悲壮なニュアンスで使われていました。willの否定の形のwon’tにの意味には、「どうしても〜しない」という強い否定の意思もあります。名台詞を否定形にするなんて、粋ですよね。

ちなみに、最新作で”I’ll be back.”を言うのは、シュワちゃんではなく、老サラ・コナーです。おばはん、言ったあとでバズーカ砲を撃っていました。サラ・コナーこそターミネーターなのでは。