外国語の学習には暗誦がバツグン

最近、英語の文章を習慣的に暗誦している。NHKのラジオ番組「遠山顕の英会話楽習(※)」という番組のテキストで使われている、長さとしては1分くらいの文章だ。暗誦なので、文字どおり丸々おぼえて、最初から最後まで口で言えるようにしている。

僕の目的は、パッと言いたいことを言えるようにすることと、表現のバラエティを増やすこと。なぜ暗誦というトレーニング方法を選んだのか?それは、実は昔やったことがあり、効果を感じたことを思い出したからだ。

僕が大学1年生のときの専攻中国語の課題が、「教科書の暗誦」だった。授業で一つの課の学習が終わると、中国人の先生のところに行って、その課を暗誦した。

きっと想像してもらえると思うけど、学習を始めたばかりの言語の長文を暗誦するのは、けっこう骨が折れた(先生の前で言い淀むと、「不好!(ダメだ!)」と言われた。)

しかし苦労の甲斐あって、2年生に上がるころには、中国語の発音に慣れていた。それに、いくつかの基本的な表現は、頭で考えなくても口から出てくるようになっていた。当時暗誦した文章のうちいくつかは、20年以上たった今でも言えるから驚きだ。

いま振り返って考えてみると、暗誦とは、「ある状況で言う、あるセリフ」、いわば「表現の部品」を自分の中に増やしていくという作業だったのだと思う。何度も繰り返し口にして確実に自分のものとなった部品が一定の量を超えたときに、それぞれの表現が結びついて組み合わせの連続となり、口から出てくるようになったのだろう。

暗誦は言うまでもなく忍耐力は要るし、習慣化するのにはとてもハードルの高いトレーニング方法だ。でも、かなり有効ですよ!「あっし、何が何でも外国語を習得したいんでゲス」という方には、暗誦はわりと手っ取り早い方法だと思います。

※「遠山顕の英会話楽習」…会話に特化したラジオ番組です。週に3回、1回15分。日常生活に役立つイディオム(慣用表現)が豊富。僕はこの3年くらい聴いています。

テキスト本は毎月15日発売で、約500円。安いね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA