文法は知ってるのに話せないのよ!なぜ!?

「基本的な文法や単語は知っているつもり!でも話せないのよ!」そのような方は少なくないんじゃないでしょうか。なぜ、こういうことが起こるのでしょう?

外国語を使って話せるようになるには、「読む」や「聴く」のとは違った訓練が必要だと思います。それは、「間違える経験を積む」ことです。

ちいさな子供がどんな風に喋るかを想像してみて下さい。間違いだらけですよね?間違ええつつ、おとなの言っていることをマネしたりして、正しい喋り方の回路のようなものができあがっていきます。僕たちだって、そんな風に日本語を身に着けてきたはずなんです。

これは僕の経験なのですが、中学・高校の授業では、文法や長文読解をメインとしてやっていました。授業中に発言しないといけないときには、大体は自分が書いたり、教科書に書かれてあることを答えていたように記憶しています。瞬発的に喋ることを鍛えるようなものではありませんでした。

大学生のとき、カナダに1年間留学に行ったお友達がいました。彼は、行く前は英語がうまいわけではなかったのに、帰って来たら喋れるようになっていてビビりました。彼は留学中にたくさん間違えて、経験を積んだんだなと思いました。

僕が「会話で間違えまくる」経験をしたのは、おとなになってしばらく経ってからです。英国人の先生について会話の訓練を始めてからでした。初めは「こんなにも話せないもんなのか」と、ガッカリしました。でも、間違いを重ねるうちに、「間違えたところは間違えなくなってくる」んです。

そんなわけで、僕が提供しているレッスンでは、「書かずに、基本的な英語の文章を組み立てる」ということをやっています。そうすると、自分の間違えるポイントを知りやすいからです。「あたい、書きたいのよ!書かないと言えないの!」と仰る生徒さんもいらっしゃいますが、辛抱してもらっています。笑

レッスンは間違えるための場なので、間違いを悪いこととは扱っていません。「間違えても平気な場所」を提供することも、僕のしごとの一つかなと考えています。

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