図書館いいね

去年の暮れに、ふと思い立って、図書館を利用し始めた。近所の市立図書館を訪ね、図書カードを発行してもらい、それから3回くらい、何冊かずつ本を借りている。

図書館に行くなんて、何年ぶりだろう?あそこは特殊な空間だね。人がいながらもあんなに静かって、一体どういうことだろう(マナーだから?そりゃそうか)。僕は子供の頃にはよく図書館に通っていたのだけど、あのときの雰囲気そのまんまなのである。それでなんだか懐かしいような、落ち着いたような気持ちになった。

あの空間では時が止まってるように感じたのは、もしかすると、利用者のほとんど誰もスマートフォンを触っていなかったからかもしれない。みんなただ静かに本を読んでいるか、書棚を眺めていたりしている。そこにいる人々が携帯型デバイスに気をとられていないというだけで、すごく健康的な場所にいるような気になった。電車の中なんて、気持ち悪いくらいみんなうつむいてスマホを見てるもんな。

さて、久しぶりに図書館を利用してみて、今さらながらいいことずくめであることに気がついた。なんといっても、無料である点。なんでいままで、一生懸命Kindleで買って読んでたんだろう?僕の好きな村上春樹さんの長編小説を除いては、買って手元に置いておく必要もなかったのだ。

あと、返却期限があるのがいいね。期限があると読む気になるから。僕はゲームや本を買っておきながら遊んだり読んだりしないというおかしな癖がある。きっとそれは、「いつでもできること」に分類されちゃうからなんだろうな。日々くらしていると、不思議なことに優先度が高いものが目の前に現れるのだ。

図書館は書店と違って「話題のなんちゃら!」みたいなまとめられ方をしておらず、地味にひっそりと棚に置かれているのもいい。そして僕が利用している図書館は規模がとても小さいので、本がわりと少ない。ゆえに選択肢が少なく、目的のジャンルの本からさっと選び取れるところも僕にとっては便利だ。選択肢が多すぎると疲れるんだよ。

最近は精神科医の先生が書いた本や、村上春樹さんのエッセイや短編集を読んでいる。あと、森博嗣さんのエッセイ。読書は普段の思考パターンから脱出させてくれるから、いいリフレッシュになる。

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