「スライムがあらわれた」って、なんて言うの

英語は、やたらと「ものや人の数」を気にします。「○○が、いくらかあそこにおんねん」って言おうとすれば、たいていの場合ものや人にはsをつけないといけない。

それだけでなく”child”は”children”になるし。”is”は”are”になるし。しかしこれが1人のSheとか1つのitだとdoesを使ったり。とにかくルールが細かい。

英語で書いたり話したりするときに、僕が間違えやすいのは(何を隠そう今でも間違える)、こういう「数」のところです。ネイティブの人には、「そりゃ、日本語にはその概念があんましないからやで(in English)」と言われました。

そういえば、昔の「ドラクエ」って、2匹以上の魔物におそわれたとき、

「スライムがあらわれた」
「スライムがあらわれた」

っていう具合に、スライム毎にテキストが表示されてました。これ、英語版だとどうなってるんだろう?「ドラゴンクエスト11」体験版を英語でプレイし、見てみました。すると…

“A group of slimes draws near !”
(スライムの一団が近寄ってくる!)

と表示されました。へえ、スライムがちゃんと複数扱いになっている。しかも、”appear!”(あらわれる!) じゃないんや。「近寄る」って(笑)。こわ。いや、じつに上手い。

英語って、聞き手が「ああ、スライムが何匹かおるんやな」と、どれくらいの数なのかをイメージできるような伝え方になるようにできているんだと思います。

日本語だったら、「あの洞窟にトロールがおるから、危ないで!」って言われると、聞いた方としては1匹なのかいっぱいなのか、曖昧ですよね。

日本語は、その曖昧さがいいところなのかなあ?英語のネイティブスピーカーからすると、「お前どっちやねん、1匹なの!?2匹なの!?」とイラつくんじゃないかしら。

ちなみに、「ドラクエ11」の日本語版では、「スライムたちがあらわれた!」という表示になっています。うん、こっちの言い方のほうが誤解がないね。

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