継続することについて⑤【習慣と助走期間】

マラソンや外国語の学習といったものは、「継続すること」が必要になる。苦手な人にとっては、嫌な嫌な「コツコツ」だ。このコツコツを味方につけるには、やるのを習慣にするのがいいんじゃないかなと思っている。

コツコツをずーっとやっている人のことを、凄いことをやっているように見えるかもしれない。けれども、案外「やるのが当たり前」になっちゃっていて、本人は大してしんどいとも思っていなかったりするものだ。つまり習慣になっているのだ。毎朝テレビをつけるみたいに。

実は、習慣がリズムに乗るまでの期間がもっともしんどい。僕は10年くらいマラソンをやっているのだけど、何度か怪我をして走ることから離れた。回復の期間を経て、もう一度走り始めるときが、面倒くさくて仕方がない。

こういうときには、絶対すぐに元のペースに戻そうとしない。こころも身体も、得てして突然の変化を嫌がるものなので、少しずつ、騙し騙し始める。はじめは週に2回、次は週に3回、という具合に。助走期間を設けるのだ。

頑張れてしまいそうでも、意識して低いペースを守る。調子に乗ってやりすぎると、次のときに自分の頑張りが負担になっちゃうから。だいたい、ちょっと辛抱しつつ1ヶ月くらいやると、わりとすんなり「さあ、やるか」という気持ちになれる。もちろん嫌なときもあるけど、気持ちの上での摩擦は小さい気がする。

英語の学習だと、「今月は、職場に行くまでの電車の中でだけ、寝ててもいいからNHKラジオ(15分)のアプリをオンにする」といったところから始めるのがいいかもしれない。

しかし残念なことに、習慣化できたものが、容易に忘れ去られるということが僕らの世界にはよく起こる。ものごとを続けるための、「動機」の部分について、また今度書こうと思います。

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