
ちっとも上手ではないタイトルはさておき、先日、「JAWS(ジョーズ)」を観た。1975年に公開された、今やクラシックとも呼べる映画だ。YouTubeでなんとなしに「映画の残虐シーン」を流していたら、この映画が出てきたのだ。「どんな映画だったかな」と観始めたらおもしろくて、最後まで観てしまった。
45年前の映画なので、サメはニセモノ感が丸出し。だが実際のところ、サメがしょぼく見えるかどうかは、映画のよさに全然関係がなかった。この映画の面白さの肝は、サメの恐ろしさだけではない。人間のアホさ具合を描いたドラマがなければ、「ジョーズ」は平凡な映画になったんじゃないかと思う。
映画の前半は、人間ドラマが中心だ。「サメが出たど!泳ぐのは駄目だど!」と慌てる警察署長さんと、海水浴場の閉鎖に反対する頭の悪い市長さんのバトルが描かれる。死者が出てるのに「サメなんかいない」とほざいて海開きを強行するものだから、予定通り人が襲われて大騒ぎに(笑)
観ている側は、「さっさと浜を閉鎖しておけばいいのに、いわんこっちゃない」と声を出して突っ込みたくなる。サメなんかほとんど登場しないのに、いつの間にかストーリーに入り込んでいる自分にはっと気が付き、「なるほど、おもしろい映画だ」と唸るのだ。
ちゃんとサメとの戦いもクライマックスが用意されている。調子に乗っている人は死ぬし、死んでほしくない人は死なない。納得のエンディングだ。まさに娯楽。
クラシックに味をしめて、この映画を撮ったスピルバーグ監督の、1977年の映画「未知との遭遇」も続けて観た。これがまた、いい映画だったんですよ。クラシックブーム、しばらく続くかもしれない。