「ジュラシック・パーク」が今観てもおもしろいのは

みんな、ほんとうによく叫ぶ

僕たちは、今や映画のリアルな表現に慣れきってしまっている。2020年のいま、T-レックスやラプトルを見ても、とくに「すげえ!」とは思わない。「アバター」や「アヴェンジャーズ」を知ってしまった世界にいるからね。

でも、いま「ジュラシック・パーク」を観ると、すごくおもしろい。Netflixで昔の映画がみられるのだ(やれやれ、1993年が昔などと呼べる世界が来てしまった)。なんでおもしろいんだろう?すこし考えてみた。

なんといっても、役者さんの演技がすばらしい。撮影時にはいるはずのない「生きた凶暴な恐竜」の存在を、彼らは恐怖に歪んだ顔を通して僕たちに伝えてくれるのだ。

役者さんのお芝居に同調し、僕らはCGのT-レックスを生き物だと錯覚して息を呑む。冷静にこの映画を観てみると、わりと「絶叫博覧会」ですよ。しかしよくあんな芝居できるよな。

あとは、ストーリーがまるまるアトラクションなんだね。危機に次ぐ危機。ピンチに次ぐピンチ。たまに犠牲者。ドキドキハラハラのツボを押さえている。たとえるなら、「インディ・ジョーンズの恐竜が出てくる版」なのだ。ちなみに監督は同じ人だ。

表現方法が今よりもショボいからといって、映画がショボくなるわけじゃないんです。面白い映画は、いつまでたっても面白い。

「ターミネーター」なんて、シリーズがいくつも出ているけれども、どれも「ターミネーター2(1991年)」を超えられてないもんな。

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