伝わるとメチャ楽しい ベトナムへの旅

1週間、ベトナムに行ってきました。何を隠そう、僕はベトナム語をまったく知りませんでした。「言葉が通じない」というのを久しぶりに体験したんです。

現地で覚えたのはたったの3つ。「こんにちは」「ありがとう」「私の名前は○○です」。たったこれだけで、簡単な買い物と会話(らしきもの)を行っていました。

それしか言えないんだから、「うまく言う」なんて無理です。言いたいことを伝えるには恥を捨てた身振り手振り、大げさな表情を混ぜるしかありません。

その精神状態に達すると、何らかの意味のやり取りが発生していることが、とてつもなく嬉しくて、奇跡的なことのように思えました。初めて”Hello, how are you?”に”Fine, thanks.”と答えられたときみたいに。

そこで思ったんです。「外国語ってこういうのが良いナァ」って。99.99%喋られないはずなのに、爽やかな気持ちになったのでした。

これが英語の場合、中途半端に知識があるせいで「うまく正しく言わねば」と真面目に思って尻込みしてしまう人は多いんじゃないでしょうか。自分もそうです。

ベトナムでの滞在中に、生徒さんから嬉しい報告をいただきました。「英語をつかって外国の人とLINEでコミュニケーションできた!英語って使うものなんだね!」と。そうだよ!!(笑)

外国語のお勉強は、それはそれで立派なチャレンジだけど、それだけで終わってしまってはとても勿体ないと思います。言葉を使ってなんとか伝えようとして、何かが伝わったら楽しいもんなのです。

ベトナムへの旅は、こんなふうに懐かしくて、なおかつ新しい気持ちを体験させてくれたのでした。