目を覆いつつもどこかスカッとする「パラサイト 半地下の家族」

「パラサイト 半地下の家族」を観てきた。扱われているテーマの重さに関わらず、「いい映画をみたなあ」という満足した気持ちになった。

貧しい家族が、お金持ちのお家にうまいこと入り込み、文字通り「寄生」するというお話だ。そこには犯罪めいた要素も入ってくる。とは言っても、寄生する方にはそうしきゃいけない事情がある。だから簡単に良し悪しでジャッジできない。そこがこの映画のいいところだ。

寄生家族の行うあらゆることがギリギリなので、切実に「やめときゃいいのに!」って思う。だがユーモアたっぷりに描かれていて、自分はしっかり笑っちゃっていた。

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オススメの映画「クボ 二本の弦の秘密」

2017年に公開された、ストップモーションアニメ(※)です。(※人形などを少しずつ動かして撮影し、動いているように見せる手法の映像作品) 

「英語で映画を観てみたいけど、手始めに何がいいかな?」という方にはおすすめです。リスニングが苦手な方は、設定で英語字幕を出したり、あとで日本語字幕でご覧になってみると良いと思います!

あらすじ

封建時代の日本。弱った母と一緒に洞窟に住んでいる少年クボは、三味線で折り紙を操れる不思議な能力を持っています。

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人間臭さがいい「男はつらいよ」

男はつらいよ」を、初めてちゃんと観た。今映画館でやっているやつ。英国人のお友達(!)が強くオススメしてきたのだ。それで「まあ観とくか」と大して期待もせずに観たら、感動した。

映画は半分くらい、これまでのシリーズの回想で構成されている。文字通り、ありふれた日常がものがたりの舞台だ。その中でやりとりされるちょっとした優しさのようなものに、心がいちいち反応した。

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主題歌を合唱したよ「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」

去年、僕が仲間とやっている合唱団で、混声4部合唱でアカペラ(伴奏なし)という、難度の高い歌にチャレンジした。

「少年期」という、映画「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」の主題歌。武田鉄矢さんが歌った。とても寂しげで、切ない雰囲気のメロディーが特徴だ。

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モキュメンタリー映画を見よう「グレイブ・エンカウンターズ」

「モキュメンタリー」をご存知だろうか?ウソのドキュメンタリー風な映画やテレビ番組ジャンルのことだ。某動画配信サービスのラインナップに出ていて興味を持ち、日本でもちょっと前に宣伝されていた「グレイヴ・エンカウンターズ(2011年 カナダ)」を観た。

嘘くさいちゃらちゃらしたお兄ちゃんたちが、嘘の恐怖ドキュメンタリーを作ろうと古い精神病院に入っていくところから映画は始まる。そして本当に怖い目に遭ってしまい、ちゃらちゃらした人たちがぶるぶるする話である。

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