人情は万国共通「ターミナル」

トム・ハンクス主演の映画「ターミナル」を、何年かぶりに観た。やはり、とても元気づけられる映画だった。

主人公のおじさんは、旧ソ連の架空の小国から来た人。用事があってニューヨークを訪れる。だが空港に着いたところで、祖国で勃発したクーデターの影響でパスポートが無効になってしまう。その結果入国が不可能になり、ターミナルで数ヶ月の間サヴァイヴァルを強いられるというお話だ。

このおじさん、英語が話せないものだから、最初は周りのひとにとても煙たがられる。その孤独具合が、観ていてとても気の毒になってくる。両替もままならず、持参したクラッカーをちょっとずつ食べて空腹を満たしたりなんかする(この描写は笑える)。

だが、おじさんは根性を見せる。あっと驚く方法で自力で英語を勉強し、売店や掃除係の人とちょっとずつコミュケーションをできるようになるのだ。「やや、凄いな」と感心してしまった。

おじさんがあまりにも一生懸命なものだから、最初は冷たかった彼らも「また来やがった。ひとつ助けてやるか」と、こころを開いていくのだ。なんと最終的にはターミナルで職まで得てしまう。

「必死でやってる人に手を差し伸べるやさしさ」が、この映画の好きなところだ。どん底にいるはずのおじさんが周りの人に助けられ、ちゃっかり彼らもハッピーになっちゃう。ええ話ですよ。

こういう人情みたいなものって、自分が人からされると泣きたくなるほど嬉しいし、自分がやってもほんのり心があたたまるね。前回観たときは20代の頃だったけど、40近くなった今のほうが響くものがあった

人情と言えば、「男はつらいよ」の良さにも通じるところがあるようにも思える。やさしさは万国共通なんだね。

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